Design Studio HPS  

住宅デザイン
デザインコンサルティング
相談


‘いい家’が欲しい?

よく本や雑誌で「
‘いい家’が欲しい」というフレーズを見かけることがあります。
普通ですとすんなり
‘その通り’と納得されるフレーズなのですが、そこに落とし穴があります。
というのはこの
‘いい家’というのが人によって結構違うからです。

ある本ではその著者にとっては
‘いい家’というのは外断熱の家ということであったり、また別の人にとっては自然木で造った家ということであったりします。同様の言葉に‘住み心地のいい家’というのもありますね。

オープンプランがいいという人もいればそれだとプライバシイがないという方もいてどうも‘いい家’というのは人によってバラバラで一致しないようです。

なぜこういうことになるのかというと、やはり
住まい方は十人十色人それぞれで価値基準が違うからでしょうね。

自分にとって
‘いい家’‘住み心地のいい家’というのは?という問いかけが、家作りにとってまず必要な第一ステップです。


‘いい家’の条件


いい家の条件には
2種類の条件があります

では早速その いい家2種類の条件について述べてみたいと思います。

 第一  の 条件  
      第一の種類の条件


第一の種類の条件はよく建築(住宅)性能などと呼ばれるものに近い客観性の高い条件です。

(第1 安全性です。
安全性には建物だけでなく敷地の安全性もありますね?
3.11の東北大災害や最近の各地の災害で皆さん充分身につまされて感じられていると思います。

まず
(第1の1)
敷地の安全性です。

敷地の安全性には防災という観点と避難という観点があります。地震・津波・台風といった災害に強い敷地であることはとても重要です。
理想的条件としては、地震に対し液状化せず、地割れがけ崩れをしない強固な地盤、また土石流を受けない、河川の氾濫の影響を受けない、津波に水没しない土地。火災の影響を受けにくい敷地。周りが木造密集地でなく、火災を遮断する広い道路、防火帯に守られた地域で隘道路ではなく避難消化活動の容易な敷地。といった条件を充たす敷地ということになります。


そして
(第1の2)
建物の安全性です。
安全性の高い建物とは
土台・基礎の堅固な耐震性の高い建物、耐火・防火・感知警報性能の高い建物、屋根壁等の水・防水性能の高い建物、さらには避難安全対策に優れた建物ということになります。

(第2) 温熱環境・空気環境性能が高い建物です。
断熱性能・気密性が高く、開口部の熱還流率が低いもの内装材ホルムアルデヒド対策等級が高く、換気性能が高い
建物です。

外断熱の家を薦められる方の理由もここの条件に含まれます。
(第3) 防音・遮音性能が高い建物です。

(第4) 高齢者対策・バリアフリー性能が高い建物です。

(第5)
保守・修理・メンテナンスが容易な建物です。そのための工夫・配慮があるとないとでは大違いです。

(第6) 防犯対策が充分施された建物です。

以上が第一の種類の条件となります。
これらの条件は好き嫌いや価値観とは関係なく
客観性が高い‘いい家’の条件といえましょう。


第二  の 条件         第二の種類の条件


第二の種類の条件第一の種類の条件とは少し赴きを異にします。客観性もあったとしても好みや価値観による側面が強く、人夫々の個性が強く現れます。
個別性が高いからと言ってこれらの条件を無視するといい家とはいえません。
いい家であるためにはこれもまた、不可欠な条件
です。

(第1) 周辺・近隣との関わりに対する配慮です。
近隣の居住者、プライバシー、騒音等に対する相互の配慮は不可欠ですし、周辺の環境への取り組み姿勢に貴方の個性・価値観がにじみます

(第2) アイデンティティ・個性の表現です。
宅はその住む人の生活の場であり、その住人の好み・価値観・個性が自ずと現れます。もし住む人の個性と建物の個性がまるで違っていたとしたら似つかわしくないし、違和感さえあるでしょう。単に現れるだけでなく、より積極的にらしさを表現すべきでしょう。


(第3) 使い易さ機能性です。
生活習慣と行動パターンに見合った動線・スペース・設備什器・収納・相互の繋がり等々が適切でないといけません。アイデア・工夫・きめ細かな配慮でさらにその良さが倍増します。

(第4) プライベートパブリックバランスです。
建物の内と外、共用スペースと個人のスペース
バランスの良い使い分けと絡み合いが重要です。


(第5) 快適性安心感です。
緊張と弛緩・寛ぎと休息
空間・材質・触感・色彩・空気・音・光・香りなど感に響く心地良い生活の場は明日への活力を生み出します。


(第6) 嗜好性愛着性そして誇らしさです。
形態・材質・質感・色彩・ディーテールへの拘り、時代性・デザイン性など、人は夫々
独自の好みと嗜好性を持っています。こちらもアイデア・工夫・きめ細かな配慮でさらに魅力が倍増します。

最後の一項目。

(第7)

コストパフォーマンス
です。住宅建設もまた経済活動の一つであり、一生の内の大きな買物です。リーズナブルなコストパフォーマンス いい家には不可欠です。


あとこれは
いい家の条件?と言えるかどうかはちょっと疑問ですが、ついでにもう一点。

(第8)
(特別条件)


スマートハウスです

省エネ・創エネ・蓄エネのスマートハウス
これからの‘いい家’の時代の要請に応える方策の一つとなるかも知れません。


以上、2種類の
‘いい家’
の条件
を御紹介しましたが、これらを全て満足する住宅はというとかなりハードルが高いと思われるかも知れません。
‘あちらをたてればこちらがたたず’と言った場合も出てきたりします。

ようは
これらの条件をよく考慮した上で、自分の住宅にとってこれは大事だと思える項目を優先することです。
後で
‘想定外’という思いがけない失敗をしないことが最も肝要です。

Designの役割 住宅デザイン へ戻る
Copyright(C)2012 HIDA・Planning System INC. All Rights Reserved